釧路シンギング・リン音響セラピー風の木「響かせるということ」

「風の木」は北海道釧路市の住宅街にある音響セラピーサロンです

本日公開 喪失の介護「ロストケア」を観て~松山ケンイチ情報

今日は松山ケンイチ主演「ロストケア」の公開初日で朝一番の上映で鑑賞してきました

物語の序盤は松山ケンイチ扮する介護士 斯波(しば)が他の介護士2名と介護者の家を訪問するところから始まります


ただそれだけの何気ないシーンでありながら、すでに引き込まれるというか、初めから目が離せなくなる、真剣に観ざるを得なくなる、そんな空気感が劇場内に溢れ出す感じでした


斯波は職場の仲間、介護者やその家族からの信頼も厚く、心優しくよく気の付く誰からも慕われる介護士

連続殺人の理由を「僕は42人を救いました」と主張する正義と、それに対峙する法の正義

この映画を観進めていくと、何故斯波は殺人を犯したのか、殺人を犯さなければならなかったのか、徐々に真相が明らかになってゆきます

父と息子、二人きりの家族。父の介護で仕事もなくなり、切羽詰まって頼った行政からは冷たくあしらわれ、食べるものにも困窮してゆく主人公

「お前をまだ覚えているうちに殺してくれ」と懇願する父


国、行政の在り方についても考えさせられる内容ですが、ご両親を亡くされている人や、親を介護してきた人にとっては抉られる作品だと思いました

お涙頂戴作品に仕上げているわけではないのですが

劇場内からは何度もすすり泣く声が聞こえ、映画やドラマを観てほとんど泣くことがない私も思わず涙(松ケンの涙に弱いというのもありますが…笑)

そして、とにかく俳優さんたちの演技が上手すぎて、父親役の柄本明さんに至っては怪演といってもいいほどに飛びぬけた演技

エンドロールで流れる森山直太朗さんが書き下ろした「さもありなん」の美しい歌声に最後はちょっと救われる気がしました

対峙する連続殺人犯 斯波(松山ケンイチ)×大友検事(長澤まさみ)の魂のバトル

ぜひ劇場でご覧になってほしいと思います

www.youtube.com

長澤まさみさんインタビュー

◆劇中では、斯波を演じる松山さんと対峙するシーンが多かったと思うのですが、いかがでしたか?

いや、すごかったですね、松山さん。純粋な目でこっちを見てくるから。その瞳が美しすぎて、吸い込まれそうになって……すごく不思議な気持ちになりました。こっちは犯人に対して事情聴取をするという立場で向き合ってるのに、斯波の言葉に侵略されていく感じがあって。すごい俳優さんだとはわかっていましたけど……本当に「こんなきれいな瞳をした俳優見たことない!」って思うぐらいきれいな目をしてたんですよ(笑)。なんか……恋にも似たような感覚に陥って。

◆恋にも似たような感覚?

斯波と会話していくうちに、大友は自分自身も持つ悩みや心理に触れていくんですよね。そこで検事としての意思が揺らいでいく。斯波が言ってることって、間違ってはいないと思うんですよ。誰でも斯波みたいな状況に陥るかもしれない怖さを秘めてるからこそ、私自身、催眠術にかかったような状態になって。それが、恋に落ちた感覚と似てる気がして面白かったんですよね。すごく色っぽくていいシーンだなと、演じながらなんとなく思ってました。

柄本明×松山ケンイチ

■柄本「長男(柄本佑)も次男(柄本時生)も松ケンファンで、僕も松ケンファン」

松山が「自分の中では親子の関係である柄本さんとのシーンは忘れられないものになりました」と、撮影での印象的なこととして答えると、柄本は

「松ケンは、うちの家族でファンなんです。長男(柄本佑)も次男(柄本時生)も松ケンファンで、僕も松ケンファン。この人の最初の主演映画にうちの亡くなったかみさん(角替和枝)が出ていて、『いいのがいる』って言ってたんです。僕も1日(撮影現場に)行ったんですけど、何も言葉を交わさなかったけど、キャスティングの人のところに行って、『あれ、どこで見つけてきたの?』って聞いたのは覚えてます」と家族全員が松山のファンだと明かした。

そんな柄本との共演について松山が「僕の中では柄本佑として現場にいました。佑くんか時生くんか、どっちか悩んだんですけど、今回の作品でいうと佑くんだと思って、佑くんとしてやらせてもらいました」と答えると、柄本は「あぁ、そうですか。ありがとうございます」とうれしそうな表情を見せた。