釧路シンギング・リン音響セラピー風の木「響かせるということ」

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『川っぺりムコリッタ』9月第3週公開映画 初日満足度ランキングで2位を獲得!~ 松山ケンイチ情報

松山ケンイチ主演映画『川っぺりムコリッタ』を旭川で観てきました



当日は早朝4時に出発し、阿寒町→本別、層雲峡→旭川と2区間の高速を使って4時間で着いたのですが、高速出口から旭川駅前まで約20分

上映が8時50分からでしたのでちょうど良い時間に着いた感じです

『川っぺりムコリッタ』を観て

www.youtube.com

主人公の山田(松山)は高校生のときに母親に捨てられ、死にそうなほどのひもじい暮らしの中で「良い仕事がある」とそそのかされて詐欺に加担してしまい、刑務所を出所したあとは北陸の塩辛工場で働き始める

幼いころから母親の愛情も受けられず、頼る人もなく、ずっと絶望と孤独の中に生きて来た山田が塩辛工場の社長の紹介で住み始めた川沿いのボロアパート「ハイツムコリッタ」

そこに住む人たちは、社会からは少しはみ出した感じの人たちばかりで皆が貧乏

毎日「生きていてもしょうがない」と思いながら、誰とも関わらず生きてきた山田がムコリッタの住人達との関わりの中で少しずつ生きる希望を取り戻し、人と一緒に食べるご飯の美味しさや、芽生えてくる友情のようなものにささやかな幸せを見出してゆくという内容の映画でした

何の変哲もない作品のような感じもしますが
「どんなにつまらないと感じる人生でも、ささやかな幸せは自分のすぐ側にたくさんある。どんな傷も癒すことはできるんだよ」という深いテーマが綴られています

とにかくキャストがすごい

主人公 山田:松山ケンイチ
山田の隣人 島田:ムロツヨシ
墓石の販売員 溝口:吉岡 秀隆
ムコリッタ大家 南:満島ひかり
塩辛工場ベテラン社員 中島:江口のりこ
父の死を知らせる福祉課職員 堤下:柄本 佑
犬を溺愛する富豪 大橋:田中美佐子
塩辛工場の社長 沢田:緒形直人
他:黒田大輔笹野高史
声の出演:薬師丸ひろ子

このキャスト全員が、個性的でありながらもあくまでも普通の人を見事に演じています

江口のりこさんに至っては工場の頭巾を被ったままで一度も顔出し無し、薬師丸ひろ子さんは声の出演のみ。なんて贅沢な使い方!

そして主演の松ケンは、とにかく空気のように映画の中に溶け込んでいて、もう山田でしかない

最後に山田が「こんな自分でもささやかな幸せを感じてもいいんだ、生きていてもいいんだ」と心から安堵して涙を流すシーンでは😢ほとんど泣くことのない私ですが(笑

松ケンの涙に弱い私は思わず釣られてホロっときたりして…

松ケンは何の役を演じても、もうその演じている人物にしか見えないのだけれど

今回の映画も、ただ塩辛工場で働いて、帰ってきてお風呂に入って、ご飯を食べて…ただそれだけの演技なのに観ている者をぐっと惹きつける凄さに、これだから私は松山ケンイチ作品が好きなのだと、つくづく思わされる映画でした

ムロさんもいつもの自分を消して挑んだ作品とのことで、図々しくも寂しがり屋で、繊細で、弱い男を好演していました(やっぱり役者ってすごい)



ハイツムコリッタの住人達がタライや鍋を叩きながら山田の父親の埋葬をするシーンがラストシーンでしたが、見終わった後は「何だか暖かくて幸せな気分」になれるところはさすが!荻上直子監督だなと納得



映画マガジン FILMAGAの発表で初日満足度ランキングで『川っぺりムコリッタ』が2位を獲得していました

filmaga.filmarks.com

旭川も数年ぶりだったので以前によく行っていた「三浦綾子記念文学館」に久しぶりに寄りたかったのですが、さすがに釧路の倍の人口の33万人都市の旭川

日曜日だったせいか街中は車も人も混雑していてどこへも寄らず帰釧

途中、層雲峡で写真を撮ろうとカメラを持ちだしていたのですが雨でそれも叶わず、とは言え、ずっと楽しみに待っていた『川っぺりムコリッタ』を観れたので満足な一日でした(^^)v

この映画で私の中の松ケン作品ランキングが変わりました!(←どうでもいい…笑)

第1位 舞台 髑髏城の七人 風
第2位 blue/ブルー
第3位 川っぺりムコリッタ
同3位 聖の青春
第5位 デスノート

皆さまにとってはまたまたどうでもいいお話しでしたね(#^^#)