今日は自分事の友人のことでちょっと感じたことを書きたいと思う
みんなそうだと思うけれど長年生きていると(笑、時系列でたくさんの友達ができてゆく
私が20代~30代まで勤めていた頃の職場の同僚たちは私にとっては友達の中でも最も親しく信頼できる友人たちである
それぞれ道は分かれたけれど、みんな30年来の友人
昨日はその中でも特に親しいAちゃんを自宅まで迎えに行き、買い物や食事をした
彼女は3年ほど前、51歳の時に職場で倒れた。脳梗塞だった
命にかかわる大手術を終え、意識が戻ったときには歩行や言語を失っていた
その後、ものすごい努力でリハビリをこなし奇跡的にも半年も経たず歩行や言葉を取り戻したけれど、左目の失明と字が書けない、「ひらがな」が認識できないなどの後遺症が残り、当然仕事は退職
言葉に関しても通常の他愛もない会話などはスムーズでも、何かを考えて話そうとするとき「言葉」が出なくなってしまう
たとえば日常で店員さんに「長袖と半袖がありますが、どちらが良いですか?」と尋ねられたとき
何かを考え判断したり、選択しようとするとき、彼女はもう言葉が出せず、動揺し、戸惑い、悲しくなるのだ
そんな時、すぐに返答がないことに苛立ち、あからさまに不機嫌な態度で、物の受け取りなども不快なほどにぞんざいになる人がいる
そんな場面に遭遇し、私は「ちょっと、あなたさ~」と言いたくなる気持ちをグッと堪える
彼女は人と争うことや怒ることを好まない優しい人で、私がそのことに反応すると尚更に彼女を傷つけてしまうからだ
頭ではわかっているのに、言葉が出ない
いつもばりばり仕事をしていたAちゃん、それがどんなにつらい事かわかるよ
私たちはこうして普通に目が見えて、会話ができ、歩くことができ、字を書いたり、本を読んだりすることができ、それを当たり前のことだと思い、特別に意識することもない
でもそれって決して当たり前な事なのではなく、本当は奇跡的にすごいことなんだと思う
今日は元気でも 明日自分がそうなるかもしれないのだから
高齢だろうが、若者だろうが、他人事ではないはず
病気などでそのような状態になっている人たちに特別に優しくしてほしいと言っている訳ではない
ただそれが自分だったら…家族や友人、愛する人だったら…そんな想像力を持って
特に人と接するような仕事に就いている方は、さらに心折るような態度は止めてほしい、そう思う(お願いかな…)
それが昨日私が感じたことです
ありがとうございます