釧路シンギング・リン音響セラピー風の木「響かせるということ」

「風の木」は北海道釧路市の住宅街にある音響セラピーサロンです

花ドロボーで思い出した亡き父の格言

 「格言」と言うほど立派なものではないですが…(^^;

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わが家は毎年花の季節になると、お気に入りの鉢植えを5~6つ外玄関に飾っています

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こんな感じで庭から奥まっている家であり、道路から見て真正面がベランダ、セコムもしている。ドロボーさんが入ってくるにはちょっと勇気がいるかも

鉢植えの花も天候が悪い時以外は出しっ放しでもぜんぜん平気だったのだけれど…

この秋、初めて花ドロボーされました

朝、5時ころ目が覚めて外に出たら

なんと!一番お気に入りだった大きな株の花がひとつ消えていました

その鉢は花の盛りも過ぎ、花数も少なくなっていたのに何故その花がほしかったのか?

ちょっと可愛い鉢だったので鉢がほしかったのか?きっと毎朝見てたのでしょうね

もちろん盗まれたとわかった瞬間は「誰さ~盗んだの~💢」って思いましたよ(笑

その時、早朝散歩のご婦人が通りかかり、話しかけられたので花が盗まれたことを話したら「最近、ここらへんで頻発しているみたい」とのこと

「腹立ちますね~」とそのご婦人に言われたとき、急に亡き父の言葉を思い出し

花はその人にプレゼントしたんだ そう思うことにしました

二十数年前 母がある病気で人生初の入院をした時、父は何を思ったのか、母に時計を買ってきた

セレブな人から見ると安物でも、私のような庶民にはちょっとだけお高めの時計

母はもちろん大喜びで、とっても大切にしていました、が…

ある日、父と一緒に行った温泉旅行から帰ってきた母は私の顔を見た途端、急にメソメソ泣き出しました

な、なに、どうした?夫婦げんか?いや、いや、夫婦げんかなら反対にファイター🔥になって燃えているだろうし…と戸惑っていると

「父さんが買ってくれた時計…失くした…」と今にも消えてしまいそうな落胆ぶり

その時父は 

バカだな、お前は。自分の好きなものや大事なものを失くしたときは、厄を落としたのと同じことなんだ。お前は物を失くすことと、厄が落ちたこと、どっちが大事なんだ?自分の厄が落ちたと思えば、時計なんて何も勿体なくないんだ

それを聞いた母はしぶしぶながら(多分)自分を納得させたようでした

その後父は新しい時計をまた母にプレゼントしましたが、前の時計に比べるとかなりレベルは下がっていたかな(笑

父はそんなふうに今も忘れられない言葉をいくつか残してくれました

今回の花の件も「盗まれた」と憤慨していたら、盗まれていった花も可哀想であり

私が受けそうだった厄を消してくれたんだと、あの花に感謝することにしました

あの花を持っていった人のことは私の中ではどこにも存在しません

同じ花の小さい株の方は花も終わり一度ほぼ枯れかけましたが、今は家の中でまた少しだけ花を咲かせています

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たまには亡き両親のことを思い出すのもいいものですよ

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