釧路シンギング・リン音響セラピー風の木「響かせるということ」

「風の木」は北海道釧路市の住宅街にある音響セラピーサロンです

「小桜姫物語」何が本当で、何が嘘なのか、わからない…そんな世の中で

北海道も含め、緊急事態宣言が全面解除になりました

今の心境としては「何なの?」という感じですが(笑、とりあえずは一息つけますね

我が家の桜も含めほぼ桜は終わりましたが、八重桜は今が盛りのようで他の桜が終わった後に一足遅れで咲き始めるご近所のお家の八重桜

毎年楽しみにしているのですが、惚れ惚れするくらい艶やかで美しい桜です

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大きい桜なので画像では美しさが伝わらないのが残念です

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さて、いつかご紹介したいと思っていた

作家・文学者であり日本のスピリチュアリズム研究の先駆者 浅野和三郎氏の著書「小桜姫物語」

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「小桜姫物語」は1937(昭和12)年に発行され、和三郎氏の妻(多慶子夫人)の守護霊でもあり、神奈川県三浦市諸磯に現存する「小桜姫神社」のご祭神、小桜姫が多慶子夫人を霊媒として通信してきた内容をまとめたものになります

真相は定かではありませんが物語としても面白く読めると思います

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※小桜姫神社:この画像はお借りしました

この著書は小桜姫が生きていた時代の言葉で語られていて、慣れるまで読みづらいため、部分的に抜粋しながらシリーズで載せていくことも考えましたが…

小桜姫の生い立ちから始まる第一章から完結まで七十八章

無理かな(笑

と思っていたら、現代語に訳してくださっているサイトがありましたので、最後でご紹介させてもらいます

小桜姫は足利時代末期に実在したと言われている鎌倉出身の姫であり、相州三浦城主に嫁入り(側室という話しも)。後に北条氏に城を落とされ、城主である夫・三浦荒次郎義意が自害した後、小桜姫は逃げ延びた先の隠れ屋で夫の冥福を祈りながらも悔しさと悲しさに苛まれながら病死してしまいます

「小桜姫物語」は幽界に移った小桜姫が指導係であるおじいさんと出会い、そこで長い修行を積み、段々と昇華しながら最後は小桜姫神社のご祭神となるのですが、その幽界で見聞きしたこと、経験したことを多慶子夫人の口を借りて通信してきた内容です

小桜姫が神界・霊界で見てきた竜宮界・天狗界・龍神界・妖精の話し・愛馬との再会や日々の修行の様子など、信じようと信じまいと、とても面白く霊界のしくみが書かれています

太古の昔から日本は八百万(やおよろず)の神を信仰し、自然万物に霊魂が宿ることを信じ崇めてきました

そんな日本人の魂を呼び覚ますように語られる小桜姫の教えの数々

特に私の好きな章が四十八章「妖精の世界」

 天狗界、龍神界と、人間にはまるで見当もつかない別世界の話をしたついでに、もっともっと見当のつかないある世界の話をしましょう。それは妖精の世界の話なんです

 研究のためにあんたに見せてやらなければならん世界がまだ残っていると、ある日指導役のおじいさんが言いました

『人間は草や木をただ草や木としか考えないから、やたらに花をむしったり、枝を折ったり、ひどく心無いまねをするんだが、実を言うと草や木にも皆、精、つまり魂があるんだ。精があるからこそあんなにも生を楽しみ、あんなにも美しい姿を造って、限りなく子孫を伝えていくのさ。今日はあんたをそんな妖精たちに引き合わせてやるから、なるべく無邪気な気持ちで彼らに会ってやりなさい。妖精というものは姿も可愛らしく、心も幼くて、少しでもこちらが敵意を見せると、たちまち怖がってどこかに姿を消してしまう。人間界で妖精の姿を見るものが、たいてい無邪気な小児に限るのもそんなわけでね。今日の見物は天狗界や龍宮界の時の大がかりな探検とは、ずいぶん勝手が違うからそのつもりで』

何が本当なのか、さっぱりわからなくなりそうな今の世の中

こんな美しい文面の情景を思い浮かべてみるのも良いのではないでしょうか

興味のある章だけでも面白く読めると思います

「霊界通信 小桜姫物語」現代語訳
http://www.paperbirch.com/sakura/